ハワイの妖精 メネフネ

Posted by aolea_web on 2018年1月3日

ハワイの神話では、メネフネと呼ばれる不思議な妖精がいると言われています。
身長はドワーフのような大きさで、人間の半分くらいの高さだそうです。
彼らは人間の目の届かないような遠い谷間や深い森に住み、好んでバナナを食べると言われています。

まるで、日本の神話にでてくる、アイヌのコロポックルや沖縄のキジムナーみたいです。
伝説によるとメネフネは最高のモノづくりの職人たちと呼ばれ、ヘイアウと呼ばれる寺院、釣り池、道やカヌー、家を作ったそうです。
ポリネシア人がハワイへ移住したとされる数百年前から彼らは住んでいたと言われています。

ハワイの言葉に「メネフネのように働け」という言葉があります。
E menehune mai kakou i ka hana
メネフネのように、仲良く、一丸となって仕事を仕上げようという意味で用いられます。
メネフネはチームワークが抜群で、特に一日で一気に仕上げるのを好むようです。
ただ、メネフネは一日でできなかったら、そのまま放置してしまう変な癖もあり、働きものなのだか、飽きっぽいのかわかりません。

ある民俗学者によると、タヒチからハワイのカウアイ島へ移住した人たちこそがメネフネだという研究論文があります。それは、タヒチ語で「マナフネ」「メナフネ」と呼ばれる、タヒチに住むのが難しくなって移住した人たちを総称していた言葉が残っていたからです。

カウアイ島では、他のハワイ諸島と異なる寺院の建築物があります。
彼らがどこからやってきたのか、今も議論は絶えません。
メネフネが妖精として、ハワイの伝説に残されているも、自分たちの知らない技術が不思議な力を使う存在に見えたのかもしれませんね。