ハワイロア(Hawai’iloa)とは、1993年にハワイ州ホノルルで建造された双胴の航海カヌーです。
当時ハワイ州では、古代ポリネシアの航海カヌーのように丸太から船を削りだした伝統的なカヌーを持っていませんでした。
それは、古代と同じ材料を使うには、ハワイアン・コアの木を用いなければなりませんでした。
このハワイアン・コアは大変貴重で、乱伐と環境破壊のため、もうカヌーに使えるハワイアン・コアは存在していなかったのです。
それでも、なんとか古代の航海カヌーを建造したいという熱意から、北米の先住民族からカヌーの材料として使える木材を提供受けたのでした。
その背景には、同じマイノリティ同士、助け合いの精神があったのです。
この「ハワイロア」双胴カヌーは、1993年に完成し、1995年にソシエテ諸島経由でマルケサス諸島まで、スター・ナビゲーションという海図に頼らないで、星の観測から航海する手法で往復できたのでした。
この「ハワイロア」は古代ハワイアンが偉大な海洋民族だったことを証明するために、民族の誇りをもう一度促すためのものだったといわれています。